うなぎの皮をパリパリにする焼き方を解説!グリルでお店並の味に変身
蒲焼きやうな重などで食べられるうなぎは、脂が乗っていて、身がふっくらと柔らかく食べやすいこともあり、お年寄りから子どもまで人気があります。
うなぎをスーパーで購入したり、通販やうなぎ専門店でテイクアウトした場合に、家でうなぎの皮をパリパリにする焼き方を知っていれば、より作りたてに近いお店の味の美味しさを堪能できます。
今回は、家でうなぎの皮をパリパリにする焼き方について詳しく紹介します。家でもうなぎを美味しく食べたい方はぜひ最後までご覧ください。
著者紹介
日本最大のうなぎの産地である鹿児島県から高品質なうなぎをお届けする「さとうの鰻」です。活きの良い鰻のみを厳選して美味しく焼き上げ、全国に発送しております。
うなぎをより楽しめるアレンジレシピも公開中ですので、ぜひお楽しみください。
うなぎの皮がパリパリなのは関西風!?
うなぎの食感は、うなぎの種類や焼き方、お店などによって異なります。普段私たちが食べているうなぎは、大きく分けて関西風と関東風があり、それぞれさばき方や焼き方が違い、仕上がりにも影響します。
一般的に、うなぎの皮がパリパリになるのは関西風で調理されたうなぎです。関西風のうなぎは、お腹から開いて頭をつけたまま蒸さずに金串を使って焼きます。一方、関東風は背中から開いて白焼きにした後、一度蒸してから頭を落としてから竹串を使って焼きます。
関西風は蒸す工程がなく、そのまま直火で焼くために、皮がパリパリになるのです。関東風は、蒸してから焼くことで身がふっくらとした仕上がりになります。皮がパリッとして中がふんわりとしたうなぎの食感を好むのであれば、関西風で調理されたうなぎを選ぶといいかもしれません。
▼関東風・関西風について詳しく紹介している記事がありますのでご覧ください。
>うなぎの焼き方の違いは?関東風と関西風の開き方や串の種類など特徴を徹底解説!
うなぎの皮をパリパリにする焼き方は?
お取り寄せもしくは買ってきたうなぎの皮をパリパリにする焼き方を紹介します。冷凍うなぎの蒲焼きを使う場合は、うなぎを冷蔵庫で半日ほどおいて解凍してから焼きましょう。
「うなぎは好きだけれど、家で食べるとあまり美味しく感じられない」「買ってきたうなぎの上手な温め方を知りたい」という方は、ぜひ試してみてください。
魚焼きグリルを使ってうなぎの皮をパリパリに焼く方法
魚焼きグリルを使って、うなぎを焼きます。両面焼きの魚焼きグリルの場合は、弱火にしても火力が強く焦げやすいので、頻繁に確認しながら焼いた方がよいでしょう。
ちなみに、片面焼きのグリルの方が、じっくり焼けるので臭みを消す効果もあります。魚焼きグリルを使ってうなぎを焼くときは、必ず換気扇をつけましょう。
では、詳しい焼き方の手順をご紹介します。
- 強火で1~2分ほど網を熱します。
- グリルの大きさの2倍程度の幅に切ったアルミホイルを2つ折りにして、縁を少し折ってお盆の形にしてうなぎを乗せます。
- うなぎの身が薄い尾の部分は、焼けすぎないようアルミホイルを小さく切って被せておきましょう。
- 皮側を20~40秒、身側を1~2分くらいの割合で焼きながら何度かひっくり返します。
- うなぎが焼けてきたら、タレを50~70mlほどアルミホイルに流し入れます。
- 加熱しながらうなぎを2~3回ほどひっくり返して、タレを全体に馴染ませましょう。
- タレがぐつぐつと沸騰してきたら、タレだけ器などへ移します。
- 身側を上にした状態で、うなぎを再びアルミホイルに乗せて焼き、タレが焦げ始める直前で取り出します。
- 適当な大きさに切って器に盛り付けましょう。
フライパンを使ってうなぎの皮をパリパリに焼く方法
フライパンを使ってうなぎを焼くこともできます。蓋をして蒸し焼きにするのがおすすめです。フライパンの方が使い慣れているという方は、この方法を試してみてください。
では、詳しい焼き方の手順をご紹介します。
- フライパンに薄く油を引く、もしくはアルミホイルを広げます。
- 皮側を下にしてうなぎをフライパンに乗せます。
- 酒大さじ1杯を入れて蓋をして、弱火で3分ほど蒸し焼きにします。
- 蓋を取ってさらに1分ほど焼くことで、表面がパリッと仕上がります。
フライパンで焼くと皮はパリパリですが、しっかり蒸気が発生して蒸し焼きになるため、身がふっくらと仕上がります。
トースターを使ってうなぎの皮をパリパリに焼く方法
トースターを使ったうなぎの焼き方です。手順は少なく、簡単なので初めて挑戦する人でも安心して調理できます。
では、詳しい焼き方の手順をご紹介します。
- アルミホイルにうなぎを包んでトースターに入れ、5分ほど蒸し焼きにします。
- 5分後、アルミホイルを広げて表面がこんがりするまで焼きましょう。
使うトースターによって火力が違うので、初めてうなぎをトースターで焼く際は、焦げないようにこまめに様子を見ながら焼いていきましょう。
電子レンジ+ひと手間を加えてうなぎの皮をパリパリに焼く方法
電子レンジを使ってうなぎの皮をパリパリに焼くことも可能です。普段、電子レンジを使ってよく調理するという方は、ぜひこの方法を試してみてください。
では、詳しい焼き方の手順をご紹介します。
- うなぎをお皿に乗せて、酒大さじ1杯をふりかけましょう。
- ラップをふんわりと被せて、600Wの電子レンジで1分間温めます。
- 仕上げとしてトースターや魚焼きグリルで1分ほど焼きましょう。
ひと手間かかりますが、最後にトースターや魚焼きグリルで少しだけ焼くことで、表面にパリパリ感を出せます。加熱しすぎると、うなぎが固くなってしまうため注意しましょう。
炭火で捌いたうなぎの皮をパリパリに焼く方法
バーベキューなどをした際に炭火でうなぎを焼くのもおすすめです。備長炭のような質の良い高級な炭を使えば、高温・短時間でうなぎを焼けるため、うなぎの旨みを内側に閉じ込めたままうなぎの表面をパリパリに仕上げられます。
では、詳しい焼き方の手順をご紹介します。
- 網にくっつかないように少し油を塗って軽く身の方から焼いていきます。
- 焦げないように注意し、何度かひっくり返してしっかりと焼いていきます。
このとき、皮の方は尻尾までまんべんなく焼き、身の方はこんがりキツネ色になるまで焼くのが目安です。 - タレを塗って焼き付けをします。
- 皮目の方はあまり焼かないように注意し、数回タレを塗って焼き付けを繰り返しましょう。
炭火の場合は、焼きムラがなくうなぎの旨みを逃さずにじっくり中まで火を通せるため、パリパリフワフワに仕上がります。また、うなぎに燻製のような香ばしさがプラスされて美味しさが格段に増すため、手間はかかりますがおすすめです。
うなぎの皮がパリパリになるまでの焼き時間の目安
うなぎの皮がパリパリになるまでの焼き時間は、調理法や生のままのうなぎを調理するのか、調理済みのうなぎを焼くのかによっても異なります。
生のうなぎを焼く場合、魚焼きグリルなら余熱3分、皮目を下に弱火で5~6分、裏返して3~4分ほど焼きましょう。両面焼きグリルの場合は、返さずに10分焼きます。
調理済みのうなぎの場合は、先ほどまでご紹介した各調理法の焼き時間を参考にしましょう。基本的に皮がパリッとして温められればいいので、もっと短時間で焼き上がります。火力などによっても焼き時間は変わるので、放置せずにこまめにひっくり返しながら、焦げないように焼くとよいでしょう。
蒲焼きのタレを入れると一気に焦げやすくなります。目を離さないようにしてください。
うなぎをより美味しく焼き上げるポイント
うなぎをより美味しく焼き上げるポイントをお伝えします。そのまま焼くよりも断然美味しくなるので、「家で自分でうなぎを焼くとパリッとしない」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
お酒を使う
魚焼きグリルやトースターでうなぎの皮をパリパリに焼きたいときは、お酒を使いましょう。分量は大さじ1程度で十分です。お酒をかけるだけで、お店に近い美味しさに焼き上げられます。
これは、お酒に含まれるアルコール成分にうなぎを柔らかくする効果があるためです。さらに、お酒には旨みやコクをつけたり、醸造成分がマスキング効果を発揮したりする特徴があります。少量のお酒をプラスすることでうなぎがさらに美味しく仕上がります。(1)
水で洗う
うなぎを焼く前に、うなぎについているタレを水で洗い流しましょう。このタレや調理でついた焦げなどを洗い流すことで、うなぎの美味しさを引き出せます。
身や皮を傷つけないようにうなぎの両面をこすりながら、表面のぬめりがなくなるまで洗ってください。水で洗い流した後は、ペーパータオルで水分をしっかり拭き取りましょう。
アルミホイルを使う
アルミホイルを使うことで、魚焼きグリルやトースターを汚さずにうなぎが焼けます。また、アルミホイルは尾の部分の焼きすぎを防いだり、最初にうなぎを包んで蒸し焼きにしたりするときにも便利です。
また、アルミホイルを使うことで火力をコントロールでき、焦げつきを防ぐ助けにもなります。
家でも絶品のうなぎが食べられる!おすすめの通販うなぎ4選
通販で手に入るおすすめのうなぎを紹介します。作りたての美味しさをギュッと閉じ込めてあるので、家でひと手間かけて焼くだけで皮がパリパリのうなぎを楽しめるでしょう。
鹿児島県産 うなぎの蒲焼【大】 4尾セット
鹿児島県産のうなぎを定番の蒲焼きにしたセットです。1尾約156gと大きいので、ごはんに豪快に乗せてうな丼やうな重として食べるのもおすすめです。
大きいだけではなく、食欲をそそるたれの香り、箸で切れるほどふわふわと柔らかな身が後を引く美味しさです。
鹿児島県産 うなぎ蒲焼 半身【特大サイズ】 6枚セット
鹿児島県産の特大サイズのうなぎの蒲焼を、食べやすく半身にカットしました。1食分にちょうどいいサイズなので、何度かに分けてうなぎを楽しむこともできます。こだわりのたれは、しょうゆ・みりん・砂糖・でん粉のみを使って作られています。
2度のたれ漬けと焼きを加えてあるので、中までしっかり味が染みいていて、ジューシーな美味しさが口の中に広がります。
鹿児島産 うなぎ蒲焼 きざみうなぎ 10袋セット
鹿児島県産のうなぎを、食べやすい大きさにきざんだセットです。包丁を使わずにそのまま食べられるため、一人暮らしやお年寄りの方にも人気です。
うなぎの食感や味わいが楽しめるようカットの大きさにも気を配っています。そのままご飯に乗せて薬味などと一緒にひつまぶしにするのもおすすめです。
鹿児島産 うなぎ白焼 【中】2尾セット
最高品質のうなぎを、職人が1尾1尾丁寧にさばいて白焼きにしたセットです。備長炭に近い波長特性を持つ、電気ヒーターとガスの火の合わせ技で焼き上げているため、職人が焼いたように外はパリッと中はふわっとした仕上がりになっています。
たれを使っていないので、うなぎ本来の旨みを味わえます。付属の塩や柚子こしょうや醤油、ポン酢など、お好みの食べ方でお召し上がりください。
パリパリにしたうなぎをアレンジしてさらに美味しくしよう
皮がパリパリのうなぎを使ったアレンジレシピを2つご紹介します。うなぎの柔らかさだけではなく、パリッとした食感を楽しめるのでぜひ試してみてください。
うなぎビビンバ
野菜たっぷりのビビンバ、ナムルの酸味とうなぎの蒲焼の甘さ、コチュジャンの辛さのバランスが最高の1品です。
【材料】
ごはん:茶碗2杯分
ほうれん草:1/2束
■A
白ごま:小さじ1
ポン酢しょうゆ:大さじ1
にんじん:1/4本
ごま油:大さじ1/2
■B
みりん:大さじ1
塩:ふたつまみ
もやし:1/2袋
■C
ごま油:大さじ1
塩:ふたつまみ
卵黄:2個
糸唐辛子:適宜
コチュジャン:適量
【作り方】
- うなぎは1.5cm幅に切る。
- ほうれん草は3cm幅に切り、熱湯でゆでて冷水にさらして水気を切りAであえる。
- にんじんはせん切りにしてごま油で炒め、Bを加えてさらに炒め絡める。
- もやしは600Wの電子レンジで2分加熱し、粗熱がとれたら水気を絞りCであえる。
うなぎと新にんじんのかき揚げ
にんじんの甘さとうなぎのコクが、絶妙な1品です。
【材料】
新にんじん:1本
三つ葉:1/2束
天ぷら粉:大さじ5
冷水:50ml〜
揚げ油:適量
■A
塩:小さじ1
山椒:1袋
【作り方】
- きざみうなぎは耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで20秒ほど加熱してほぐす。
- 新にんじんはせん切りにする。三つ葉は2cm幅のざく切りにする。
- ボウルにきざみうなぎ、にんじん、三つ葉を入れて天ぷら粉を加えて全体に混ぜ合わせ、冷水を少量ずつ加え、まとまる位の固さにする。
- 揚げ油を180度に熱し、生地をお玉ですくい入れ、形を整えながら両面がきつね色になるまで揚げる。
- 器に盛り、Aを合わせて添える。
うなぎの皮をパリパリにする焼き方はグリルで!出来立てを味わおう
うなぎは脂が乗って柔らかい食感も美味しいですが、皮がパリッとして身がジューシーな味わいもたまりません。自宅で食べるときには、うなぎの皮をパリパリにするのは難しいと思われがちですが、魚焼きグリルやトースターなどを使えば、お店並みの焼き方で美味しく調理ができます。
今回ご紹介した方法をぜひ試してみて、皮がパリパリのうなぎをぜひ味わってみてください。